動物病院に夜間かかるには?探し方・電話のかけ方・費用の目安

夜間にうちの子の様子がおかしいとき、動物病院を探す方法は大きく3つです。①かかりつけの動物病院に電話する(留守番電話や案内で夜間の対応先がわかることがあります)、②「夜間救急動物病院+地域名」で検索する、③地域の獣医師会などが運営する夜間救急センターを調べる。そして、行き先が見つかったら必ず受診前に電話してください。夜間救急は事前連絡なしでは受診できないことがあり、電話で症状を伝えれば、今すぐ来るべきかの判断も助けてもらえます。「行くべきか迷う」段階でも、まず電話。これが夜間の鉄則です。
夜間に動物病院を探す3つの方法
①まずはかかりつけの動物病院に電話する
多くの動物病院は、診療時間外でも留守番電話やホームページで「夜間はこちらへ」と提携先の夜間救急施設を案内しています。かかりつけがある場合は、まず電話をかけてみましょう。普段の様子やカルテを知っている病院からの案内なら、受け入れ先探しがスムーズです。
②「夜間救急動物病院+地域名」で検索する
かかりつけがない場合や案内が得られない場合は、スマートフォンで「夜間救急動物病院 ○○市」のように地域名を添えて検索します。都道府県別に夜間救急対応の病院をまとめた検索サイトもあります。公式サイトでその日の診療時間・受け入れ対象の動物種を確認してから電話しましょう。
③獣医師会などが運営する夜間救急センターを調べる
都市部を中心に、地域の獣医師会や複数の動物病院が共同で運営する夜間専門の救急センターがあります。たとえば東京都世田谷区のTRVA夜間救急動物医療センターのように、夜間帯(夜〜翌朝)だけ開いている施設です。こうした施設は「夜の受け皿」として設計されているため、深夜でも対応してもらえる可能性が高いのが特徴です。
電話で伝えること|このメモを見ながらかければOK
夜間救急への電話では、次の項目を落ち着いて伝えましょう。あわてているときこそ、順番に話すことが早い診療につながります。
- どんな症状か(例: ぐったりしている、けいれんしている、呼吸が苦しそう)
- いつから続いているか(気づいた時刻、悪化のスピード)
- 誤飲の場合は「何を・どれくらい・いつ」(薬や食べ物のパッケージが手元にあると確実です)
- 動物種・年齢・体重(薬の量や処置の判断に必要です)
- かかりつけの有無・持病・飲んでいる薬
- 到着できるおおよその時間
移動の際は、キャリーやタオルで安全に保定し、誤飲した物の残りや吐いた物があれば袋に入れて持参すると診断の助けになります。
迷ったら受診を。緊急度が高いサイン

次のような症状は短時間で状態が変わるおそれがあるとされる、緊急度の高いサインの代表例です。当てはまる場合は、朝を待たずに夜間の受診を検討してください。
- 呼吸が苦しそう(安静にしていても荒い、舌や歯ぐきが紫・白っぽい)
- けいれんが5分以上続く、短時間に繰り返す
- 中毒の危険があるものの誤飲(チョコレート、ネギ類、人の薬、ひも状の異物など)
- ぐったりして意識がはっきりしない、呼びかけに反応が鈍い
- 何度もトイレに行くのに排尿できない(特にオス猫は命に関わることがあります)
- 大量の出血、交通事故や落下などの大きな外傷
- 吐き続ける、お腹が急にふくれて苦しそう
これらはあくまで一般的な目安です。当てはまらなくても不安なときは、電話で症状を伝えて指示を仰ぎましょう。「大げさだったかな」で済むのは、幸運な結果です。
夜間の料金はなぜ高い?仕組みと目安
夜間救急では、通常の診察料に加えて夜間診察料(時間外診療費)がかかります。夜間帯に獣医師や看護師が待機する体制を維持するための費用で、施設により異なりますが、夜間診察料だけで数千円〜1万円台が目安です。深夜0時以降はさらに加算される施設もあります。
これに検査費・処置費・薬代が加わるため、内容によっては合計で数万円になることもあります。金額はあくまで目安で、地域や動物病院、症状の内容によって大きく変わります。電話の際に「おおよその費用」と「支払い方法(カード可否など)」を確認しておくと、落ち着いて受診できます。費用が気になっても、緊急性が高いときは受診をためらわないことが大切です。
今夜が無事なら、次に備える
夜間の対応で一番差がつくのは、実は「事前に調べてあったかどうか」です。落ち着いているうちに、次の2つだけ済ませておきましょう。
1つめは、かかりつけの夜間対応を確認しておくこと。診療時間外の連絡先や提携している夜間救急施設を、次の通院時に聞いてスマートフォンにメモしておきます。かかりつけがまだない方は、お住まいの地域の動物病院を探すことから始めてみてください。
2つめは、自宅から行ける夜間救急施設を調べておくこと。夜間救急センターは都市部に集中しているため、自宅からの距離と所要時間を一度確認しておくと、いざというとき迷いません。東京都の動物病院や大阪府の動物病院のように地域ごとの一覧から、夜間・救急対応の病院をチェックしておくのがおすすめです。
よくある質問
Q. 夜間救急の診療費にペット保険は使えますか?
診察・検査・治療の費用は補償対象になることが一般的ですが、夜間・時間外の「加算分」は補償対象外としている保険会社があります(アニコム損保、アイペット損保など)。ご自身の契約の補償範囲を、約款やFAQで確認しておきましょう。また、夜間はその場で保険精算ができず、後日請求になる場合があります。
Q. 朝まで様子を見てもいい症状はありますか?
元気も食欲もあり、単発の軽い嘔吐や軟便のみといったケースでは、翌朝の受診で問題ないと案内されることもあります。ただし判断は症状の組み合わせや動物種・年齢によって変わるため、自己判断で決めず、夜間救急に電話して相談するのが安全です。多くの施設は「行くべきか」の相談段階の電話にも対応しています。
Q. 電話せずにそのまま行ってもいいですか?
おすすめしません。夜間救急は少人数体制で重症例の処置が優先されるため、事前連絡がないと受診できない、または長時間待つことがあります。移動前の1本の電話で、受け入れ可否・到着までの応急対応・持ち物まで確認できます。
まとめ
夜間に動物病院へかかるときは、「かかりつけに電話→夜間救急を検索→受診前に必ず電話」の順で動けば大丈夫です。呼吸困難・けいれん・誤飲・ぐったり・排尿できないなどのサインがあれば、迷わず受診を。そして今夜が無事に過ぎたら、お住まいの地域の動物病院を探すページから、かかりつけと夜間の行き先を決めておきましょう。備えがあれば、次の夜はもっと落ち着いて動けます。
出典
- TRVA夜間救急動物医療センター(東京都世田谷区)
- 浜松夜間救急動物病院|夜間診察料・受診案内
- アニコム損保|ペット保険で補償の対象外となるケース
- アイペット損保|夜間診療費(時間外診療費)は補償対象ですか?
執筆・編集: うちの子のかかりつけ編集部
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。夜間・救急の対応可否や費用は動物病院によって異なります。緊急時はまずお近くの動物病院・救急施設へお電話ください。
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